2-3.Amazon S3のファイルサーバ利用

Amazon S3をファイルサーバとして利用するためにソフトウエアのインストールなどの作業は必要ありません。
グラフィカルユーザインタフェース(graphical user interface、以下GUI)が準備されているので難しいコマンドを入力する必要もなくWindowsのエクスプローラのような感覚で操作が可能です。

Amazon S3をファイルサーバとして利用するには「S3 Console」というS3管理画面に入る必要があります。
「S3 Console」に入るには「AWSマネジメントコンソール」画面から「S3」を選択します。
AWSマネジメントコンソール画面の入り方は「1-2.AWSマネジメントコンソール」の投稿を参照下さい。

下記画面が「S3 console」画面ですがこの画面もまだ日本語化されていません。

S3managementconsole

■基本操作
ファイルサーバの基本操作は バケット作成 / フォルダ作成 / ファイルアップロード / ファイルダウンロード / フォルダ削除 / ファイル削除 / バケット削除 です。
その他、移動やコピーなどのファイルを操作する機能も備わっています。

バケットの説明は「2-2.Amazon S3独自の単語」投稿を参照下さい。

【バケット作成】
[Create Bucket]ボタンを押すと「Create a Bucket – Select a Bucket Name and Region」ポップアップが表示されますので「Bucket Name」の入力と「Region」の選択後、[Create]ボタンを押すことでバケットが作成されます。
「Region(リージョン)」とはAmazon S3ストレージがある場所になります。

createbucket

【フォルダ作成】
バケットをダブルクリックすることでバケット内に入ることができます。バケット内で[Create Folder]ボタンを押しフォルダ入力ボックスにフォルダ名を入力しエンターキーを押すとフォルダが作成されます。

createfolder

【ファイルアップロード】
アップロードしたいフォルダ内で右クリックし[Upload]リンクを押すと「Upload – Select Files」ポップアップが表示されます。[Add Files]ボタンを押すとWindowsの「ファイルを開く」ダイアログが表示されのでアップロードしたファイルを選択し[開く]ボタンを押とアップロードしたいファイルが選択されます。[Start Upload]ボタンを押すとアップロードされます。

upload

【ファイルダウンロード】
ダウンロードしたいファイルを選択し右クリックし[Download]ボタンを押します。確認ポップアップ画面が出るので[OK]を押すとファイルのダウンロードができます。

download

【フォルダ削除】
削除したいフォルダを選択し右クリックし[Delete]ボタンを押します。確認ポップアップ画面が出るので[OK]を押すとフォルダが削除できます。
【ファイル削除】
削除したいファイルを選択し右クリックし[Delete]ボタンを押します。確認ポップアップ画面が出るので[OK]を押すとファイルが削除できます。
【バケット削除】
削除したいバケットを選択し右クリックし[Delete]ボタンを押します。確認ポップアップ画面が出るので[OK]を押すとバケットが削除できます。

delete-file

delete-file-confirm

delete-file-done

■複数オブジェクト一括操作
Uploadポップアップ画面で「Enable Enhanced Uploader (BETA)」を押します。
「このアプレットを実行しますか」ポップアップが出るので[OK]を押します。
「Select files and filders to upload…」アプレットが出るのでアップロードしたいファイルやフォルダを選択し[開く]ボタンを押します。
アップロードしたいファイルやフォルダが表示されるので[Start Upload]ボタンを押します。

uploader

uploader-java

uploader-popup

uploader-select

これだけの操作でAmazon S3をインターネット上のファイルサーバとして利用することができます。


←「2-2.Amazon S3独自の単語」はこちらです。

⇒次は「2-4.Amazon S3と他の無料ストレージ比較」を説明予定です。


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